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PLOS

非営利のオープン=アクセス出版社 ウィキペディアから

PLOS
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PLOS (Public Library of Science、旧略称:PLoS[1])は、オープンアクセス学術雑誌科学文献英語版を発行する出版社、または学術雑誌のオープンアクセス化を推進するプロジェクトである。2003年10月の学術雑誌 「PLOS バイオロジー英語版」の初号刊行を皮切りに、査読付き学術雑誌を発行する[2]。日本語では公共科学図書館(こうきょうかがくとしょかん)と訳されることもある[3][4]

概要 URL, 言語 ...

歴史

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オープンアクセスであることを示すロゴ

2001年に、スタンフォード大学の生化学者であるパトリック・O・ブラウンと、カリフォルニア大学バークレー校計算生物学者でハワード・ヒューズ医学研究所の研究者でもあるマイケル・アイセン英語版が中心となって立ちあげられた。当初はあらゆる学術雑誌の全文に、誰でも自由に無料でアクセスできるようにするよう呼びかけるプロジェクトであった。「BioMed Central」などがこれにすぐ応えてオープンアクセス化を進めた他、「米国科学アカデミー紀要」 (PNAS) 誌などが、発行後半年以上経過した記事をオープンアクセスにした。その他の多くの出版社は、著者自身が未定稿版 (プレプリント) などを公開するセルフアーカイブに頼り続けていた。

出版活動は、2003年8月13日に1冊目の査読付きのオンライン科学雑誌である「PLOS バイオロジー英語版」を発行し、その後も医学計算生物学遺伝学などの専門雑誌を立ち上げた。2006年に創刊した「PLoS Clinical Trials」は、同年に発行を開始した「PLoS ONE」に吸収される形で発行を休止した。

ライセンス

PLOS から発行される学術雑誌はオープン・アクセス・コンテンツであり、すべての著作は「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示)」のもとで利用可能である。なおクリエイティブ・コモンズ財団のローレンス・レッシグも、PLOS理事会の一員として名を連ねている。

資金源

PLOSの雑誌に投稿する際には、著者または著者が所属する研究機関が投稿料を支払う必要があり、PLOSはそれを雑誌発行の資金としている。

ゴードン・アンド・ベティ・ムーア財団サンドラー財団英語版から2006年に約1300万米ドルの資金援助を受けるが[5]、2011年7月時点で、その補助金に頼らず運営費をまかなえるようになったとしている[6]

雑誌

創刊順

  • en:PLOS BiologyISSN 1544-9173; 2003年[7]
  • en:PLOS MedicineISSN 1549-1676; 2004年[8]
  • en:PLOS Computational BiologyISSN 1553-7374; 2005年[9]
  • en:PLOS GeneticsISSN 1553-7404; 2005年[10]
  • en:PLOS PathogensISSN 1553-7366; 2005年[11]
  • en:PLOS Neglected Tropical DiseasesISSN 1935-2735; 2007年10月[12]
  • en:PLOS Clinical TrialsISSN 1555-5887; 2006年5月創刊後、「PLOS ONE」に統合[13]
  • en:PLOS ONEISSN 1932-6203; 2006年12月、同年創刊の「PLOS Clinical Trials」を取り込む[注釈 1]
  • en:PLOS Hub for Clinical Trials」; 2007年第3四半期[14]
  • en:PLOS CurrentsISSN 2157-3999; 2009年8月[15]

拠点

PLOSはサンフランシスコ市内で創業の地[16]が手狭になったため移転、2010年6月21日からリーバイス・プラザで本部業務を開始した[17][18]

またイギリスケンブリッジにも編集局を設けている[要検証]

関連文献

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脚注

関連項目

外部リンク

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