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SIPRNet

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SIPRNet
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SIPRNet (Secret Internet Protocol Router Network) は、「アメリカ国防総省国務省が使用するコンピュータネットワーク群を相互接続したシステムであり、TCP/IPプロトコルを使ったパケット交換および「完全にセキュアな (completely secure)」環境で機密扱いの情報(SECRETに分類される情報まで)を転送する」[1]

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米国務省の非機密扱いの電文のヘッダ部。"SIPDIS" というタグを赤で囲っている。

ハイパーテキスト型の文書アクセスや電子メールといったサービスも提供している。つまり、SIPRNet は一般のインターネットの国防総省の機密版に相当する。

SIPRNetは Defense Information Systems Network の機密部分である[2]

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アクセス

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SIPRNET、GWAN、NSANETJWICSへのアクセスをする端末を備えたセキュアな通信センター

米国務省の Web Development Handbook によれば、ドメイン階層やドメイン名の付け方は基本的に通常のインターネットと同じだが、セカンドレベルドメインが追加されていて、例えば state と gov の間に "sgov" を追加して openforum.state.sgov.gov などとする[3]。SIPRNetが発信元のファイルにはヘッダタグとして "SIPDIS" (SIPrnet DIStribution) を明記する[4]。国防総省の利用者向けの同様のセカンドレベルドメインとして smil.mil がある[5]

ペンタゴンによれば、SIPRNetには約50万人のユーザーがいる[6]。「オーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランドといった一部の信頼できる同盟国」からのアクセスも可能である[7]

ウィキリークスでの「イラク戦争の民間人殺傷動画公開事件」で使われた動画をリークしたと言われているチェルシー・マニングは、SIPRNetにもアクセスしていた[8]。また同じく2010年11月のアメリカ外交公電ウィキリークス流出事件もマニングがSIPRNetから情報を入手したものとされている[9]

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脚注・出典

関連項目

外部リンク

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