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TECH WORLD

2025年日本国際博覧会で玉山デジタルテックが出展したパビリオン ウィキペディアから

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TECH WORLD館(テックワールド)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において玉山デジタルテック株式会社が出展したパビリオンである。中華民国博覧会国際事務局に加盟していないため国別パビリオンは開設されず、中華民国対外貿易発展協会(台湾貿易センター)英語版が全額出資する玉山デジタルテックの名義で、民間パビリオンとして出展する形態をとった[2][3]

概要 情報, 用途 ...

建築

国別パビリオンはいずれも大屋根リングの内側に配置されるが、TECH WORLDは民間パビリオンであるため、日本企業のパビリオンと同様にリングの外側に配置された。大屋根リングから見て右側はテーマウィークスタジオ、左側はガスパビリオンに隣接する[4]。建物は高くそびえる群山から着想を得た「心の山」をモチーフにしている[5]

展示内容

入館すると、スマートブレスレットが貸し出される。館内は4階建で、1・2・4階に「ライフ」「ネイチャー」「フューチャー」のコンセプトに基づいた3つの展示ゾーンが配置されている[6]

「ライフ」のゾーンでは、円柱形のスクリーンの周囲にASUS製の560台のChromebookが台湾固有の動植物を映し出す。タブレットに映るチョウをスワイプすると、円柱スクリーンに飛ばせる仕掛けもあった[7]

「ネイチャー」のゾーンでは、周囲360度の高精細4Kディスプレイに台湾の大自然が映し出された。台湾は世界のランの出荷量の1/3を占める一大産地であり、花びらを傷めないナノスプレー技術でTECH WORLDのロゴやミャクミャクをプリントした胡蝶蘭も展示された。先進反射防止技術や画像色統合技術を搭載した8K解像度ディスプレイには、台湾のアーティストによる絵画作品が映し出され、人工知能により過去の作品と現代の台湾の都市を融合した映像も生成された[7]

「フューチャー」のゾーンでは、Harvatek製の幅13メートル×高さ2.4メートルのミニLEDスクリーンで、半導体と人々の暮らしをテーマにしたインタラクティブ映像が展示された[7]

スタッフの案内に沿って周遊する観覧方式で、所要時間は約30分[8]。順路の最後では、スマートブレスレットで記録した来場者の心拍数をもとに、最も印象に残ったテーマに基づきAIがおすすめの台湾の旅行先を提案した[9]。館内には神農生活の期間限定ショップが設けられ、台湾土産や滷肉飯などが販売された[8]

8月8日のパビリオンデーには、パフォーマンス集団「舞鈴劇場」による、『山海天光』のライブパフォーマンスが上演された[10]

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名称とコンセプト

TECH WORLDの頭文字の「TW」は、台湾の国名コードISO 3166-1 alpha-2)と同一になる[9]。“共に良くなる”を意味する「共好(ゴンハオ)」をテーマにしており、館内には「ライフ」、「ネイチャー」、「フューチャー」をテーマにした3つのゾーンからなる[9]。半年間の会期中、延べ110万人以上が来館した[11]

玉山デジタルテック

玉山デジタルテック株式会社(たまやまデジタルテック、: Tamayama Digital Tech Co., LTD: 玉山數位科技株式會社)は、台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会)が100%出資して2021年10月に設立した企業で、本社を東京都千代田区に置く。社名は台湾最高峰の玉山から採られた[2]

論争

事実上の台湾パビリオンの存在は、中華人民共和国からの反発を招いた。朱鳳蓮は、民主進歩党が世界を混乱させようとしていると主張し、「このような行為を繰り返しても、台湾が中国の一部であるという事実は変わらない」と述べた[12]。混乱を避けるため、日本の外務省は台湾に対し、このパビリオンが民間パビリオンであることを明記するよう要請した[13]

脚注

外部リンク

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