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Xz (ファイルフォーマット)

データ圧縮ソフトウェアのXZ Utilsで使用されるファイル形式 ウィキペディアから

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xz は、データ圧縮プログラムのひとつ、およびその圧縮データのフォーマットである。LZMA/LZMA2圧縮アルゴリズムを利用している。xz自身にアーカイブ機能はないのでアーカイブする場合はtarと組み合わせて使用するのが一般的である[1]。xzの登場以前より使われていたgzipbzip2と比較すると、圧縮時にはより多くの時間とメモリを消費するが、圧縮率では概ね優位で、また伸張速度もgzipより多少遅いがbzip2よりは速い傾向にある。このことから、特にアーカイブ配布用途として、tarとgzipを組み合わせて作成する場合やtarとbzip2を組み合わせる場合と並んで採用され、bzip2を置き換えるケースも増えている[2]

概要 拡張子, MIMEタイプ ...
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実装

XZ Utilsはxzファイルを作成・展開するxzコマンドと、プログラムからxzファイルを扱うためのliblzmaを含んでいる。XZ Utilsバージョン4.999.9beta以降の実装では、GNU LGPL及びGNU GPLでライセンスされている。過去のソフトウェア(例えば、liblzma)はパブリックドメインである[3]

GNU tarはバージョン1.22から、gzipやbzip2と同様に、透過的にxzファイルを使用することができる[4][5]。bsdtarでも利用可能。

7-Zipはバージョン9.04betaからxzをサポートしている[6]

批判

lzipの作者は、xzは以下の設計上の理由で長期的なアーカイブ用途に不適切であるという見解を示した[7]

  1. バージョン情報がないなど、実装間の安全な相互運用性が保証されていない
  2. 拡張性には不合理性があり、問題がある
  3. フラグや長さフィールドの保護が脆弱である
  4. LZMA2はオリジナルのLZMAよりデータロスに対して安全でなく効率が悪い
  5. 無駄な機能を含んでおり、破損の誤認識を増加させる
  6. 末尾のデータに関して一貫性のない挙動を示す
  7. エラー検出はbzip2、gzip、lzipに比べ数倍精度が低い

用途の例

バックドア

XZ Utils 5.6.0, 5.6.1 にバックドアが仕掛けられていることが判明した[13]sshdの認証を突破して不正にアクセスされる可能性が有る。発覚直後にGitHubのリポジトリGitHubにより非公開化されたが、2024-07-22現在は再び公開されている。

参照

参考文献

外部リンク

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