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中庸に訴える論証

中間の妥協点が真実だという誤謬 ウィキペディアから

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中庸に訴える論証英語: argument to moderationラテン語: argumentum ad temperantiam)あるいは偽の妥協英語: false compromise)、中間からの主張英語: argument from middle ground)、中道の誤謬英語: golden mean fallacy[1]は、真実とは2つの対立する立場の間の妥協点にあるものだという誤謬である[2]

中庸に訴える論証は二つの相反する主張に対して用いられる。例えば、ある人が空は青色だといい、またある人は空は黄色だと主張したとする。ここで真実の空の色は緑色だと主張するのがこの誤謬である[3]。緑は青と黄色の混色であり2つの位置の妥協点ではあるが、空は明らかに緑ではない。この比喩のように、2つの位置の中間に立つことは必ずしも真実につながるとは限らないのである。

ウラジーミル・ブコフスキー英語版は、ソ連のプロパガンダの大きな嘘真実の中間を取ったとしてもそれもまたに過ぎず、情報と偽情報の中間を探るべきではないと主張した[4]

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関連項目

  • 偽りのバランス
  • 中庸
  • オクレントの法則英語版:「中立性の追求は非中立性を生み出すことがある。なぜなら時には真実が存在するから」という法則。各論の軽重を考えない単純な両論併記に拘泥する報道メディアの傾向を指摘したもの[5]
  • ビュー・フロム・ノーウェア英語版
  • 「みんなの意見」は案外正しい:「群衆の英知(英語: Wisdom of Crowds)」と呼ばれる、多くの素人の意見を平均化すると極めて優れた回答が得られることがあるといった現象[6]について述べている書籍。

参考文献

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