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免許維持路線
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免許維持路線(めんきょいじろせん)とは、路線の維持のみを目的として運行される本数の極めて少ない路線バスの通称である。
概要
バス路線を完全に廃止としてしまうと再度バス路線の需要が生じて再開設する際に国土交通省からの再認可や自治体、警察、住民との調整が必要となる。そのため当該路線を廃止せず、極めて少ない本数のみを運行することで維持されているバス路線が存在する[1][2][3][4]。こういったバス路線はバスファンの間で免許維持路線と呼ばれている[5]。なお、あくまで「免許維持路線」の呼び方は外部からの通称であり、極端に少ない便数で路線の運行を続ける意図がバス事業者から明らかにされることは少ないが、「免許維持を目的としている」と認める例も少数ながら存在する[6]。
運行頻度は路線や会社によって異なっており、神奈川中央交通では週1便[注釈 1][2][5]、京都バスでは1年に1度、春分の日のみに運行している[4][7]。京都バスの免許維持路線のうちのひとつ、95系統では「年1便の運行」という希少性がSNSなどを通じてバス愛好家の間で話題となった結果、2012年、2013年には5人程度だった乗客が2014年には満員となり、年1便にも関わらず2台のバスで運行される混雑路線となっている[4][7]。ただし、運転手不足などからこうした路線も減少傾向にある[6]。
一方で、積極的な路線維持のためではなく、手続き上路線の休廃止が間に合わないために極端な減便という形が取られる例もある。バス路線の休止・廃止を行うには半年以上前に届けることが必要であるが、ダイヤ改正は1ヶ月前までの届出で可能であるため、いったん年1便まで減便しておいて、翌年の運行までに休廃止するという形を取ることで、実質的な休廃止日を早めることが可能となる[8]。
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脚注
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