アメリカ合衆国次期大統領
アメリカ合衆国大統領の当選が決定してから就任するまでの呼称 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
アメリカ合衆国次期大統領(アメリカがっしゅうこくじきだいとうりょう、president-elect of the United States)は、アメリカ合衆国大統領選挙の大統領候補者が選挙に勝利してから就任するまでの間の呼称である。
アメリカ合衆国 次期大統領 | |
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現職者 なし 就任日 2021年1月20日 | |
呼称 | The Honorable(閣下) |
任期 | アメリカ合衆国大統領選挙投票日から大統領就任日の正午(東部標準時)まで |
初代就任 | ジョージ・ワシントン 1789年1月10日 |
創設 | 正式な任命なし |
職務代行者 | アメリカ合衆国次期副大統領 |
俸給 | なし |
憲法修正第20条に「次期大統領」(President-elect)という言葉が使われているものの、ある候補者がどのタイミングで「次期大統領」となるのかについて、憲法やその他の法律に明確な規定はない[1][2]。大統領選挙の結果が法的に「確定」するのは、選挙人団による投票が議会により承認されたとき(憲法修正第12条の規定により、選挙の翌年の1月3日に行われる新議会の就任宣誓の後に実施される)であるが、実際にはそれより前の候補者に対しても使われており、有力な候補者がいる場合には、投票日当日にも政治家やメディアによって使われることがある。この言葉は非公式には少なくとも19世紀後半からメディアで使われているが、政治家の間では1790年代にはすでに使われていた[3][4]。
大統領選挙の有権者による投票は11月初旬(いわゆる選挙の日)に行われるが、選挙人団による正式な投票は12月中旬に行われる。大統領就任式は、通常その翌年の1月20日に行われる。憲法における次期大統領に関する記述は、大統領選挙に勝利した者が大統領就任宣誓を行えるということのみである[1]。1963年に制定された「大統領移行法」(Presidential Transition Act)では、現職大統領と次期大統領は協力して政権移行(英語版)をタイムリーかつ組織的に進めることとされ、次期大統領のための執務スペースを提供することと規定されている[5]。慣習的に、選挙終了から大統領就任までの間、次期大統領は就任後に職務を遂行するための準備を行い、現職大統領と協力して職務の引き継ぎを円滑に行えるようにする。2008年以降、次期大統領のための執務スペースは「次期大統領室」(Office of the President-elect)と非公式に呼ばれているが、正式な名称は定められていない。
現職の大統領が再選された場合には、既に大統領に就任しているため、「次期大統領」とは呼ばれないが、現職の副大統領が出馬して勝利した場合には「次期大統領」と呼ばれる。