オドリュサイ王国
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オドリュサイ王国(オドリュサイおうこく、古代ギリシア語: Βασίλειον Ὀδρυσῶν; ラテン語: Regnum Odrysium)は、紀元前5世紀から紀元後1世紀にかけてトラキアに存在した、40以上のトラキア人諸部族と[3]、22の王国からなる連合国家[4]。その領域はブルガリアを中心に、ルーマニア南東部(北ドブロジャ)、ギリシャ北部、トルコ領東トラキアにあたる地域まで及んだ。
概要
オドリュサイ王国 | |||||
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シタルケスの時代のオドリュサイ王国 | |||||
首都 | スタロセル、セウトポリス、ヴィゼ、カビレ | ||||
言語 | トラキア語 | ||||
宗教 | トラキア神話 | ||||
政府 | 王制 | ||||
歴史・時代 | 古典古代 | ||||
• | テレス1世 | 紀元前480[1]/470年[2]ごろ | |||
• | ローマ帝国による征服 | 46年 | |||
現在 | ブルガリア ギリシャ トルコ ルーマニア | ||||
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首都は一つではなく、王は各地を巡回していたと考えられている[5]。例えばオドリュッサ、後のウスクダマ(現エディルネ)に比定されている都市[3]は、その名が刻まれた硬貨が残っている。またコテュス1世が建設したスタロセル、セウテス3世が紀元前315年に建設したセウトポリス[3]、より早期にはヴィゼも首都の一つとされた[6]。王国は紀元前5世紀末から紀元前4世紀末にかけて分裂し、紀元前4世紀末にはカビレも首都の一つとなった[7]。