オフヴォーカル
ウィキペディア フリーな encyclopedia
オフヴォーカルは、ヴォーカルのある歌音源に対して、そのヴォーカルパートだけを消した音源である。カラオケ[注釈 1]、インストルメンタル[注釈 2]、バッキングトラック[注釈 3]とも呼ぶ。これに対し本来のヴォーカルあり音源をオンヴォーカル[注釈 4]と呼ぶ。なおこの語は和製英語(off + vocal)である。
単純にヴォーカルを消しただけとは限らず、音量、イコライズ、タイミング調整などが変更されていることも多い。そのため、リミックスの一種としても解釈できる。
厳密に言うと、コーラスパートも消してある音源をインストルメンタル、コーラスパートが含まれている音源をオリジナル・カラオケと呼ぶ。
また、近年は歌う為以外に楽器練習用にドラムパートのみを消したものやギターやベース等楽器単位で消したものを同時に公開されていることもある。楽器練習用に楽器パートをミックスしなかった珍しい物では東儀秀樹がインストカバーしたシングル『There must be an angel』に篳篥パートをミックスしない篳篥練習用の音源が「There must be an angel~Original backing track for HICHIRIKI~」(世界初と銘打たれている。)として、同時発売した同曲にバイオリンで参加した川井郁子盤にはバイオリンパートをミックスしないバイオリン練習用の音源が「There must be an angel~Original backing track for VIOLIN~」として収録されている。
発売当時はカラオケ音源を作っていなかった楽曲もマルチテープがある場合は新たに楽器やコーラスを歌入りのオリジナルに近くミックスしてカラオケ音源を作り、歌入りの収録されたアルバム再発盤にボーナストラックで収録したりして世に出している。