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オペラ=バレ(オペラ=バレエ、opéra-ballet)またはバレ・ア・アントレ(ballet à entrées) は、フランス・バロック・オペラの人気のあったジャンルのこと。
オペラ=バレは、ジャン=バティスト・リュリが実践していた高尚な叙情悲劇(音楽悲劇)とは異なる。叙情悲劇より多くの舞踏音楽が含まれ、筋は必ずしも古代ギリシア・ローマ神話から引いてこなくてもよく、さらに、リュリが『テセウス』(Thésée, 1675年)以降の叙情悲劇から排除していた喜劇的な要素が許された。オペラ=バレを構成するものはプロローグと、アントレ(entrées:普通は「入場」の意味)と呼ばれる多くのアクト(幕)で、それらが単一のテーマの回りに緩く集まっていた。個々のアクトは独立したものとして上演することもでき、その場合はアクト・ド・バレ(actes de ballet)と呼ばれた。
オペラ=バレの最初の作品は普通、アンドレ・カンプラの『華麗なるヨーロッパ』(1697年)とされている。他には、ジャン=フィリップ・ラモーの『優雅なインドの国々』(1735年)、『エベの祭典』(1739年)などが有名である。
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