クトナホラ石
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クトナホラ石またはクトノホラ石(Kutnohorite)は、カルシウムマンガン炭酸塩鉱物で、マグネシウムや鉄を含む。苦灰石グループの鉱物である。苦灰石やアンケル石と共生している。端成分はCaMn2+(CO3)2であるが[5]、Mn2+はFe2+やMgに置き換わることが多く、マンガン含量は、38%から84%であるため[1]、Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2と書いた方が実態をよく表している。1901年に、チェコ共和国中央ボヘミア州のクトナー・ホラに因んで、Bukowsky博士により名付けられた[6]。元々は"kutnahorite"と綴っていたが、現在では国際鉱物学連合により、"kutnohorite"という綴りで承認されている。
概要 クトナホラ石, 分類 ...
クトナホラ石 | |
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分類 | 炭酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 5.AB.10 |
Dana Classification | 14.2.1.3 |
化学式 |
CaMn2+(CO 3) 2 |
結晶系 | 三方晶系 |
対称 | R3 |
単位格子 | 330.60 ų |
モル質量 | 215.0 g/mol (端成分) |
晶癖 | 葉片状結晶が集合 |
へき開 | Perfect on {1011} |
断口 | 亜貝殻状 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 3.5–4 |
光沢 | 鈍いガラス質 |
色 | 白色、淡桃色または明茶色 |
条痕 | 白色から淡桃色 |
透明度 | 半透明 |
比重 | 3.12 |
密度 | 3.10–3.12 |
光学性 | 一軸 (-) |
屈折率 |
no = 1.710–1.727, ne = 1.519–1.535 |
複屈折 | 0.191–0.192 |
溶解度 | 酸に可溶 |
文献 | [1][2][3][4] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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