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グーギー建築
未来派建築 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
グーギー建築(英: Googie architecture)は、自動車文化(英語版)・ジェット機・宇宙時代(英語版)・核時代に影響を受けた未来派建築(英語版)の一様式である[1]。1930年代南カリフォルニアのストリームライン・モダンを起源とし、1945年から1970年代前半ごろまで広く用いられた[2]。
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グーギー様式の建築はモーテル・カフェ・ガソリンスタンドなどで一般的であった。こうした建築はのちに20世紀中期モダン建築(英語版)の一様式として、あるいはエーロ・サーリネンのTWAフライトセンターに代表されるようなポピュラックス(英語版)な美学を表現する構成要素で広く知られるようになる[3][4]。「グーギー建築」の名称は、かつてハリウッドにあったグーギーズ・コーヒー・ショップ(英語版)に由来する[5]。この建築はジョン・ロートナー(英語版)によって設計された[6]。同様の建築をポピュラックス建築(Populux)、ドゥーワップ建築(Doo Wop)と呼ぶこともある[7][8]。
グーギー建築は、上向きに沿った屋根、曲線的かつ幾何学的なモチーフ、ガラス・鋼材・ネオン管の大胆な使用を特色とする。また、ブーメラン・空飛ぶ円盤・原子の構造模式図・放物線といった宇宙時代的な運動性を感じさせるモチーフ、あるいは変形された平行四辺形・パレットといった自由造形的なモチーフでも特徴づけられる。これらのデザインは、当時のアメリカ社会が宇宙時代的なテーマに魅了されており、未来的なデザインに対する商業的な注目がなされていたことを意味する。1910年代から1930年代にかけてのアール・デコ様式と同様、グーギー建築の評価も時代とともに低下しており、多くの建造物が取り壊されている。