ゲテモノ
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ゲテモノ(下手物・ゲテ物)とは、だいたい以下の意味を持つ[1]。
- 精巧な物品(高級品)に対しての、粗雑な作りの素朴で大衆的な器物。
- これの対義語には上手物(じょうてもの)があり、こちらは高級な作りで鑑賞にたえる器物であるなどの意味を含む。後述参照。
- 一般的な価値観からみて、風変わりなもの。
- とくに、食の分野で、一般的に食べることを躊躇するような食材。犬・猫の肉や爬虫類、両棲類(両生類)、昆虫類など。奇食、悪食(あくじき)、下手食(げてぐ)い、いかもの食いなどとも言う。
- 物流業界の特別積み合わせ輸送(混載便)において、大きなサイズや特殊形状などの通常扱う荷物と比較して異色の荷物を指す隠語(業界用語)。
原義としては1に示したとおりであるが、現代の一般語として2の意味が強い。さらに俗語的用法では3の意味で使われ、一般の価値観から外れた珍奇な、あるいはそれら価値観から受け入れ難いものを指す傾向も見られる。しかしその一方で、そういった一般的価値観から逸脱してそれらを愛好する者もおり、こういった傾向を「ゲテモノ趣味」(娯楽としての趣味と「そのような趣き」の二重の意味を含む)という。