コードシェア便
ウィキペディア フリーな encyclopedia
コードシェア便(コードシェアびん、英: Code sharing)とは、一つの定期航空便に複数の航空会社の便名を付与して運航される便を指す。共同運航便とも呼ばれる。「共同」という名目ではあるが、一部の例外を除いて運航面での協力は行われず、事実上は1つの便を複数の航空会社が発売している形態と言っても差し障りない。
この運航形態は、複数社による座席の販売強化や運航効率の向上を狙って実施される。
日本航空(JAL)の乗務員・航空機で運航される国際線の例を挙げると、同じワンワールドメンバーであるアメリカン航空・フィンエアー・ブリティッシュ・エアウェイズ・カンタス航空・カタール航空・マレーシア航空などの便名が付与される場合がある。
つまり、JALの航空機で運航される便でありながら、アメリカン航空の便としても航空券が販売され、マイレージサービスについては、それぞれ購入した会社のサービスが受けられる。この際、チェックインや荷物の受け取りなどの手続きは、JALのカウンターに出向く必要があり、利用客に対して混乱が発生する原因にもなっている。したがって、コードシェア便を利用する場合には、成田国際空港など航空会社によってターミナルが分かれている空港では、受付カウンターの場所などをきちんと確認しないと、ターミナルを間違えることもある。
違いとしては自社が運用し他社販売分の席があるものを「共同運航便」と表記され、逆に他社が運用し自社販売分の席があるものを「共同運送便」または「○○社の機材で運航」と区別されていることがある。この例は、航空会社の予約サイトや一般には鉄道時刻表として有名な『JTB時刻表』(JTBパブリッシング発行)などで見られる[1]。