サウンドカード
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サウンドカード (Sound card) 、またはサウンドボード (Sound board[1]) は、コンピュータに音響信号の入出力機能を付加または強化する拡張用の回路基板である。
コンピュータに内蔵する形態を採り、主に、PCIやPCI Expressといった内部バスによって接続する[2][3]。また、ノートパソコン用にExpressCard型のサウンドカードも存在する[4]。サウンドカードと同類のものに、ノートパソコンなどに手軽に接続できるようにUSBバス接続やIEEE 1394接続等の製品があるが、これらはオーディオインターフェースと呼ばれることが多い(後述)。
現在のパーソナルコンピュータにおいて、音響信号の入出力機能はもはや標準機能となっており、多くの機種において、サウンドのデジタル処理を行うDSPはCPUないしはチップセットに内蔵されており、アナログ・デジタル間のコンバートを行うオーディオコーデックを追加するだけでオンボードでサウンド機能を実現できる。かつて普及価格帯にあったサウンドカードは、その価値を標準装備のサウンド機能に譲り、一般ユーザーにおいてはサウンドカードを買い足す必要が薄れた。
現在市販されているサウンドカードは、標準装備のサウンド機能を超えた付加価値を持つ製品である。それらは一般に、ゲーム用や音楽鑑賞用のものが「サウンドカード」と呼ばれ、プロやセミプロが音楽制作などに用いるものが「オーディオカード(あるいはオーディオインターフェース)」と呼ばれる傾向にある。価格は備える音響品質に応じて開きがあるが、サウンドカードは民生用途であることに対し、オーディオカードは商業制作に用いられることと市場が狭いため、それぞれの高級製品を比較した場合にはおおむねオーディオカードに、より高額な製品が多い。