サバクトビバッタ
バッタ科のバッタ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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サバクトビバッタ(砂漠飛蝗、学名:Schistocerca gregaria、英名: Desert locust)は、バッタ科のバッタ。サバクワタリバッタ[1]、サバクバッタ[2]、エジプトツチイナゴ[3]とも。サバクトビバッタは大規模な蝗害(こうがい、野生植物や農作物が喰い荒らされる災害)を引き起こす、世界を代表するワタリバッタ(別称: トビバッタ、locust)の1種として知られている[注 2]。
サバクトビバッタ | |||||||||||||||||||||||||||
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産卵するサバクトビバッタ | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Schistocerca gregaria Forsskål, 1775 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
サバクトビバッタ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Desert locust |
ワタリバッタとは、バッタの中でも特に何らかの理由で群れを成して相変異を起こし、広域に飛翔する[注 3]。サバクトビバッタが孤独相から群生相に相変異すると、黄色に黒色が混じった体色に変化し、体長と比して翅が長くなる[7]。
その名の通り、砂漠および半砂漠地帯に生息しており、地理的にはサハラ砂漠に位置する西アフリカから中東、東南アジアにかけて確認されている[8]。通常時は世界30か国ほど、また大発生時には世界60か国(世界の陸地の20%相当の面積)に渡って生息・飛来すると言われ (2012年時点の情報)[9]、飢餓や貧困の原因の一つになっている[10]。
サバクトビバッタは、『聖書』や『コーラン』にも被害が記載されるほど、古くから恐れられているが[10]、大発生のタイミングは不定期である[9]。国際連合食糧農業機関 (FAO) がサバクトビバッタ対策専門チームを編成しており、被害に苦しむ各国政府や研究機関と連携しながら[11]、発生状況のモニタリングや防除用の殺虫剤の管理・散布トレーニングなどの役割を担っている[12]。しかしながら、相変異を起こすメカニズムなどは完全には把握できていない[注 4]。また成虫になると1日で100kmを超える飛翔能力を有することから、幼虫のうちの防除が肝要であるが、これが後手に回ると被害が拡大しやすい性質がある[14]。21世紀に入ってからも2003年 - 2005年[15]、および2019年 - 2020年[16][17]に大発生が確認されている。