シリア陸軍
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シリア陸軍、正式名シリア・アラブ陸軍(Syrian Arab Army(SAA)、アラビア語: الجيش العربي السوري )は、シリア軍の陸軍部門。4つの制服軍の中で支配的な部門であり、シリア軍の最上級の役職を支配しており、最大の人員を擁し、全軍の約80パーセントを占めている。シリア陸軍は第一次世界大戦後、フランスがこの地域の委任統治権を得た後、フランスによって結成された現地の軍隊に由来する[5]。シリアが完全独立する前年の1945年に正式に発足した。
概要 シリア・アラブ陸軍, 創設 ...
シリア・アラブ陸軍 | |
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الجيش العربي السوري | |
シリア・アラブ陸軍の旗 | |
創設 | 1945年8月1日[1] 1971 (現在の形態) |
国籍 | シリア |
兵科 | 陸軍 |
任務 | 陸戦 |
兵力 | 推定10万人 (2019)[2]
徴兵年齢: 18歳 |
上級部隊 | シリア軍 |
基地 | ダマスカス |
標語 | "حماة الديار" (祖国の守護者たち) |
彩色 | 緑、赤、白 |
記念日 | 8月1日 |
主な戦歴 | 1948年アラブ・イスラエル戦争 消耗戦争 |
指揮 | |
大統領 | バッシャール・アル=アサド |
国防省 | アリー・アブドゥッラー・アイユーブ将軍 |
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1946年以来、陸軍はシリアの統治において主要な役割を果たし、計6回の軍事クーデター(1949年3月のクーデターと同年8月のサミ・アル=ヒンナウィ大佐によるクーデター、1954年、1963年、1966年および1970年にそれぞれ1回)が行われている。同軍はイスラエルとは4回の戦争(1948年、1967年の第三次中東戦争、1973年の第四次中東戦争、1982年のレバノン侵攻)とヨルダンとは1回の戦争(1970年のヨルダン内戦)を戦ってきた。湾岸戦争中の1990年から91年にかけて、機甲師団もサウジアラビアに配備されたが、ほとんど活躍しなかった。シリア陸軍は1976年から2005年までのシリアのレバノン占領の主要な存在であった。国内的には1979〜82年のイスラム教徒の蜂起の鎮圧に大きな役割を果たし、2011年の初めからは、1940年代にシリア軍が設立されて以来最も暴力的で長期にわたる戦争であるシリア内戦での戦いに深く関わってきた。