ジオキシン
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ジオキシン (dioxin) とは、酸素2個を含む6員環の複素環式化合物のうち、二重結合が2個ある形のもの。分子式は C4H4O2。2種類の位置異性体 1,2-ジオキシン、1,4-ジオキシンが知られ、それぞれ CAS登録番号として [289-87-2]、[290-67-5] が与えられている。どちらも一般に単独では不安定な構造であるが、1,4-ジオキシン構造は芳香環と縮合した形で安定化され、中でも2個のベンゼン環が縮合したジベンゾジオキシン (dibenzodioxin) 構造は、ダイオキシンの呼称でよく知られる化合物群の母骨格である。
近年のいくつかの研究で、ジオキシンは短寿命の反応中間体として[1]、あるいは計算化学の対象として[2]取り扱われている。