ジオリファレンス
写真などに含まれる座標位置を地理的空間へ関連付けること。 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ジオリファレンス(英語: georeferencing)は地図や空中写真画像の内部の座標系を地理座標系に関連付けられることを意味する。関連する座標変換は、通常、画像ファイル(たとえば、GeoPDF(英語版)やGeoTIFF)内に保存されるが、他にもジオリファレンスを実装するための仕組みはさまざまな方法が考えられる。ジオリファレンスの最も目に見える効果は、ソフトウェアが地上座標(緯度/経度やUTM座標)を表示できることである。また、地上の距離や面積を測定できるようにもなる[1][2]。
言い換えると、ジオリファレンスはデジタル画像ファイルを物理空間内の位置に関連付けることを意味する。この用語は、地理情報システムの分野で、物理的な地図や地図のラスター画像を空間上の位置に関連付ける処理を説明するためによく使われる。ジオリファレンスは地理上の位置に関連付けられるpoints of interest、道路、土地、橋、建物など、任意の種類のオブジェクトや構造にも適用できる場合がある[3]。
通常、地理上の位置は座標参照系(英語版)を用いて表現される。これにより、WGS84などの測地参照系と関連付けることが可能になる。
例としては、空中写真の地図上の正しい位置を確定するときや、場所の名前や道路の住所から地理座標を検索するとき(ジオコーディング)などに利用できる。