スピン密度波(-みつどは、英語: spin density wave、SDW)とは、基本的には一つの方向にだけ金属の性質を持つ「1次元性導体」の電流を運ぶ電子が作るスピン密度の波である。原理的には電荷密度波(CDW)と同様に理解できるが、CDWは電子間のクーロンの法則を無視できる場合のものであるのに対し、SDWはクーロン斥力が大事になるときに生じる。電子の「スピン」という量子力学特有の性質が主役である。SDW(とCDW)は、ある特徴的な波長を持つ波であり、SDWでは電子のスピンの密度に粗密波が生じる。[1][2]