ゼアキサンチン
目の網膜に含まれるカロテノイドのひとつ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ゼアキサンチン (zeaxanthin) は、目の網膜に含まれるカロテノイドの一種である。黄斑中央部において、ゼアキサンチンは主要な構成物質であるが、網膜周辺部位ではルテインが主要な構成物質である。
概要 ゼアキサンチン, 識別情報 ...
ゼアキサンチン | |
---|---|
4-[18-(4-ヒドロキシ-2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセニル)-3,7,12,16-テトラメチル-オクタデカ-1,3,5,7,9,11,13,15,17-ノナエニル]-3,5,5-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-オール | |
別称 β,β-カロテン-3,3'-ジオール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 144-68-3 |
E番号 | E161h (着色料) |
KEGG | C06098 |
特性 | |
化学式 | C40H56O2 |
モル質量 | 568.88 g/mol |
外観 | 赤橙色 |
融点 |
215.5 °C (488.7 K) |
水への溶解度 | 不溶 |
関連する物質 | |
関連物質 | ルテイン キサントフィル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
閉じる
ルテインとゼアキサンチンは独特の化学構造を持っており、互いに異性体の関係であるが、光学異性体ではない。これらの間に見られる大きな違いは、末端環にある二重結合の位置にあり、ルテインにはキラル中心が三つあるのに対して、ゼアキサンチンには二つしかない。
キサントフィルサイクルを構成する三種のキサントフィルの一つ。