デカルト主義
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デカルト主義(デカルトしゅぎ、英: Cartesianism)とは、ルネ・デカルトによる哲学的教説(もしくはそれに連なる学派)を指す言葉である。デカルトはしばしば、理性の使用こそが自然科学の発展に繋がると強調した最初の思想家であると考えられている[1]。彼にとって、哲学とはあらゆる知識を具現化する思考体系であり、それを自らの著書において表現したのである[2]。
デカルト主義者は精神と身体は全く別の存在であると考える。そして、感覚と知覚は虚偽や幻覚の源泉であり、確かな真理は形而上学的な存在である精神の内部でのみ得られるとされる。精神は身体と相互に作用することができるが、身体の中にあるわけでもなければ、身体と同じ次元に存在するわけでもない。
一般的に、デカルト主義は世界を次の3つの存在領域に分類するとされている。
- 身体(物質)
- 精神
- 神