トリパノソーマ科
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トリパノソーマ科(トリパノソーマか、学名: Trypanosomatidae)は、キネトプラスト綱に属し1本の鞭毛を持つ原生生物からなる分類群である。全てが寄生虫であり、基本的には昆虫を宿主としているが、生活環の中で脊椎動物や植物などの中間宿主に寄生するものが知られている。この1科をもってトリパノソーマ目 Trypanosomatida またはトリパノソーマ亜目 Trypanosomatina を構成する。
概要 トリパノソーマ科, 分類 ...
トリパノソーマ科 | |||||||||||||||||||||
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クルーズトリパノソーマ Trypanosoma cruzi | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Trypanosomatidae Doflein, 1901 |
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トリパノソーマ科には人間や家畜に深刻な感染症を引き起こす病原体が知られている。トリパノソーマ Trypanosoma はトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病、シャーガス病)を、リーシュマニア Leishmania はリーシュマニア症を引き起こす。また植物寄生性のフィトモナス Phytomonas は、コーヒーノキ、アブラヤシ、ココヤシなどを病害する。