ニュータイプ
『ガンダムシリーズ』に登場する、人に関する架空の概念 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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ニュータイプ (Newtype) は、『ガンダムシリーズ』に登場する架空の概念である。劇中においては、時空を超えた非言語的コミュニケーション能力[1][2]を獲得し、超人的な直感力と洞察力を持つ、新しい人類とされる人間を指すが、その概念は明確にされず、さまざまな解釈が可能で想像の余地を残した形で描かれる[3]。ニュータイプに対して、彼等のような特殊な能力を持たない従来の人類はオールドタイプ (Oldtype) と呼ばれ、やや軽蔑の意味合いを込めて使われるケースも多い。
1979年のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』においては、敵対勢力であるジオン公国側が提唱する想像上の概念として登場し、主人公アムロ・レイがそのニュータイプの定義に当てはまる存在ではないかとされつつも、誰もはっきりとした定義を明確にすることができないという体裁で描かれる[4]。ニュータイプに覚醒した者も、覚醒していない者(オールドタイプ)にその概念を明快に伝えることができず、軍隊組織はニュータイプの能力の「電波妨害の影響を受けずに通信ができる」などといった部分的な側面を評価して軍事兵器に応用しようとしたり(サイコミュ、オールレンジ攻撃など)、劇中の指導者たちの選民思想と結びついたり、誤解のない相互理解を促す人類の希望として評価されたり、あるいは劇中に登場するロボット兵器「モビルスーツ」を操縦するための単なる技術の一種として評価されたりする。劇中ではニュータイプとは何かという問答がたびたび繰り返され、その評価や概念は二転三転していく。また、ガンダムシリーズの作品規模が広がるにつれてさまざまな作家がシナリオや設定に参加し、劇中でそれぞれの解釈でニュータイプを論じているため、同じ世界観を有するガンダム作品でもさまざまな解釈が分かれている。