ノーウッド手術
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心臓外科におけるノーウッド手術(英: Norwood procedure)またはノルウッド手術とは、主に左心低形成症候群に対して行われる姑息手術である。低形成な左室に代わり、右室・主肺動脈に左心機能を代替させることを目的とする。
術式は、まず(心房間交通が無い場合)心房中隔欠損作成を行い動脈血と静脈血を混合させ、更に主肺動脈を離断して遠位側は結紮する。近位側は細く低形成な大動脈弓と吻合し、これにより大動脈が再建される。そして腕頭動脈や右室から肺動脈へシャントを作成し、肺循環に血流を供給する。本術式には人工心肺による体外循環が必須である[1]。