パトリキ
古代ローマ社会の支配階級、貴族 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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パトリキ(ラテン語: Patricii、ラテン語: patriciusの複数形)とは、古代ローマ社会における支配階級である。貴族という訳があてられることもある。主にプレプス(平民)という下層階級と対比して用いられる。代表的なパトリキ系氏族には、アエミリウス氏族、コルネリウス氏族、ファビウス氏族などがある。
パトリキ (Patricii) の語源は「父たち」を意味する「パトレス(Patres)」であり、王政ローマの建国の父ロームルス王が元老院議員として100名を選出した際、彼らをパトレスと呼び、その子孫がパトリキと呼ばれるようになったとされる[1]。古代ローマ社会の家父長とその子を指すとみられ、各家庭における絶大な処分権はかなり後の世まで保持されていたと考えられている[2]。氏族の長たちの集まりが元老院であり、王政を廃止したのは彼らだとも考えられる。共和政に入ると政務官を独占し、領土を拡張する際、他の地の有力者を取り込むこともあった(例えばクラウディウス氏族)[3]。