パルミトレイン酸
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パルミトレイン酸(英: Palmitoleic acid、数値表現 16:1(n-7)または16:1Δ9)は、ヒトの脂肪組織のグリセリドに含まれるCH3(CH2)5CH=CH(CH2)7COOHの化学式を持つ不飽和脂肪酸である。あらゆる組織に存在するが、特に肝臓で濃度が高い。デルタ-9不飽和化酵素の働きによってパルミチン酸から生合成される。炎症を抑えることでインスリンの感受性を上げ、またインスリンを分泌する膵臓のβ細胞の破壊を阻害することが示されている[1]。パルミトレイン酸は、16:1Δ9という記号で略称される。
概要 パルミトレイン酸, 識別情報 ...
パルミトレイン酸 | |
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hexadec-9-enoic acid | |
別称 Palmitoleic acid cis-Palmitoleic acid 9-cis-Hexadecenoic acid | |
略称 | 16:1(n-7) |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 373-49-9 |
PubChem | 445638 |
ChemSpider | 393216 |
KEGG | C08362 |
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特性 | |
化学式 | C16H30O2 |
モル質量 | 254.408 |
密度 | 0.894 g/cm3 |
融点 |
-0.1 °C |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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