ヒュロッキン (衛星)
土星の第44衛星 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ヒュロッキン[5][6] (Saturn XLIV Hyrrokkin) は、土星の第44衛星である。逆行軌道で土星を公転する不規則衛星で、北欧群に属する[7]。また、北欧群の他の7つの衛星とサブグループ(下位群)スカジ群を形成している。
概要 ヒュロッキン Hyrrokkin, 仮符号・別名 ...
ヒュロッキン Hyrrokkin | |
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仮符号・別名 | 仮符号 S/2004 S 19 別名 Saturn XLIV |
分類 | 土星の衛星 |
軌道の種類 | 北欧群中の 下位群であるスカジ群 |
発見 | |
発見年 | 2004年12月12日[1] |
発見者 | S・S・シェパードら |
軌道要素と性質 | |
軌道長半径 (a) | 18,440,000 km[2] |
離心率 (e) | 0.3359[2] |
軌道周期 | 931.87 日 (2.551 年)[2] |
軌道傾斜角 (i) | 151.536°[2] |
近日点引数 (ω) | 273.076°[2] |
昇交点黄経 (Ω) | 45.402°[2] |
平均近点角 (M) | 291.841°[2] |
物理的性質 | |
直径 | 6 km[3] |
平均密度 | 2.3 g/cm3[3] (仮定値) |
自転周期 | 12時間45分[4] |
アルベド(反射能) | 0.04[3] (仮定値) |
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2004年12月12日に、スコット・S・シェパード、デビッド・C・ジューイット、ジャン・カリーナ (Jan Kleyna)、ブライアン・マースデンらの観測チームによって発見された[8]。観測にはすばる望遠鏡が用いられている[9]。発見は2006年6月26日に小惑星センターのサーキュラーで、6月30日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2004 S 19 という仮符号が与えられた[10][8]。
その後2007年4月5日に北欧神話の狼にまたがる女巨人ヒュロッキン (Hyrrokkin) に因んで命名され、Saturn XLIV という確定番号が与えられた[11]。なお命名当初は綴りが Hyrokkin とされていたが[11]、7月31日に現在の Hyrrokkin に修正された[12]。
アルベドを 0.04 と仮定すると、ヒュロッキンは直径が 6 km と推定される。大きな軌道離心率を持った軌道でおよそ932日かけて土星を一周している。2013年3月に土星探査機カッシーニによって4回観測され、自転周期が12時間45分と測定されている[4]。