ブラックウォーター (陸水学)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
陸水学におけるブラックウォーター(英語:blackwater)とは、木の茂った湿地や沼地を通る、水深が深く、流れが遅い河川のことである。枯れ葉などが川底に堆積しているので、それからタンニンがしみ出して流れている水は透明な黒〜茶色に着色され、酸性河川となっている。代表的なブラックウォーターは、南アメリカのアマゾン川水系に多い。ここでいう"ブラックウォーター"とは、陸水学、地質学、地理学、そして生物学的な研究によって定義される物であるから、流れている水が黒い川がすべてブラックウォーターであるという訳ではない。
ブラックウォーターは他の河川よりも栄養が豊富で、イオン強度も雨水よりわずかに高い[1][2]。この特徴によって、ブラックウォーターでは他の河川とは大きく異なる動植物相がみられる。ブラックウォーターとその他の河川が集まっている地域では、特に多様な生物が生息していることが多い。