ブロモクロロジフルオロメタン
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ブロモクロロジフルオロメタン(Bromochlorodifluoromethane)は、化学式CF2ClBrのハロアルカンである。ハロン1211とも呼ぶ。
概要 ブロモクロロジフルオロメタン, 識別情報 ...
ブロモクロロジフルオロメタン | |
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Bromochlorodifluoromethane | |
別称 Chlorodifluoromonobromomethane, Halon 1211, Halon 1211 BCF, BCF, Freon 12B1 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 353-59-3 |
PubChem | 9625 |
ChemSpider | 9248 |
UNII | 91I5X8AJXS |
EC番号 | 206-537-9 |
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特性 | |
化学式 | CBrClF2 |
モル質量 | 165.36 g/mol |
外観 | 無色気体 |
密度 | 1.799 g/cm3 |
融点 |
−159.5 °C, 114 K, -255 °F |
沸点 |
−3.7 °C, 269 K, 25 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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臭素を含むハロアルカンは、第二次世界大戦中に航空機や戦車用の消火器として用いられた。ハロン1211は、1960年代中盤に、博物館やメインフレーム、電話交換機室内等の高価な物を収める場所に用いるための効率的なガス系消火器として導入された。また、船のエンジン室や輸出用の自動車用にも広く用いられた。消火剤としての性能の良さから、商業用航空機のための消火剤として重要な位置を占めており、また、携帯用の消火器でも良く用いられた。この物質の消火剤としての優位性は、四塩化炭素等と比べ毒性が低いことと、共有結合物質であるために導電性のイオンに変化せず、そのため電子機器にも用いることができる点である。