マイルズ・モラレス
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マイルズ・ゴンサロ・モラレス[1][2](Miles Gonzalo Morales [məˈræləs] )とはアメリカの出版社マーベル・コミックスの刊行物に登場するキャラクターで、スパイダーマンを名乗るスーパーヒーローの一人。2011年にマーベル編集長アクセル・アロンゾ(英語版)の下で原作者ブライアン・マイケル・ベンディスと作画家サラ・ピチェッリ(英語版)によって生み出された。日本語表記はマイルズとマイルスが混在している。
- マイルス・モラレス
マイルズ・モラレス スパイダーマン | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミックス |
初登場 | 『アルティメット・フォールアウト』第4号(2011年8月) |
クリエイター | ブライアン・マイケル・ベンディス サラ・ピチェッリ |
作中の情報 | |
フルネーム | マイルズ・ゴンサロ・モラレス Miles Gonzalo Morales[1][2] |
種族 | 後天的に変異した人間 |
出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク市ブルックリン(アース1610) |
所属チーム | アベンジャーズ チャンピオンズ アルティメッツ[3] スパイダーアーミー/ウェブ・ウォリアーズ |
パートナー | ピーター・パーカー/スパイダーマン グウェン・ステイシー/スパイダーウーマン(英語版) |
著名な別名 | キッド・アラクニッド キャプテン・ユニバース[4] |
能力 |
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マイルズ・モラレスは10代の少年で、黒人の父親とプエルトリコ系の母親の間に生まれたバイレイシャルである。主流のマーベル・ユニバースとは別の並行世界を舞台とする出版ライン「アルティメット・マーベル」における二代目のスパイダーマンにあたる。初登場は『アルティメット・フォールアウト』第4号(2011年8月)で、ストーリー上は初代スパイダーマンことピーター・パーカーが死んだ後のことになる[5]。『アルティメット・コミックス: スパイダーマン』誌の主役を務めていたが、マーベルが2015年にアルティメットラインを打ち切ってからは、同年のリランチイベント「オールニュー・オールディファレント・マーベル」を皮切りに本流のマーベル世界に所属するキャラクターとなった。ディズニーXDのテレビアニメ『アルティメット・スパイダーマン』では主役でこそないがシリーズの途中でメインキャラクターに加えられ[6]、アカデミー長編アニメ映画賞を受けた2018年の映画『スパイダーマン:スパイダーバース』では主人公になった。
マイルズ・モラレスへの反応は賛否さまざまで、スパイダーマンの作者の一人スタン・リーなどは有色人種の子供にとってのロールモデルになると評価した。他方ではピーター・パーカーが退場させられたことへの不満もあった。『ガーディアン』、FOXニュース、カルチャーマップ・ヒューストンが報じたところでは、一部のファンはこの決定をマーベルによるポリティカル・コレクトネスのアピールとみなしたり、少数人種のスパイダーマンを登場させるのは新しい読者を惹きつけるための宣伝行為だとみなしたりしたが[7][8][9][10]、アロンゾはその意図を否定している[7]。アレクサンドラ・ピートライ(英語版)は『ワシントン・ポスト』紙でマイルズへの評価はストーリーの良し悪しに基づいて行うよう訴え[11]、同意を集めた。
作中のマイルズは初代スパイダーマンと似た能力を持っている。スパイダーマンの宿敵ノーマン・オズボーンが能力を再現しようとして遺伝子操作で生み出したクモに咬まれたことで身につけたものである。