マスタードム作戦
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1945年から1946年にかけて行われたベトナムでの戦闘は、イギリス側の作戦名マスタードム作戦(Operation Masterdom[2])、あるいは北ベトナム側の呼称南部抗戦(Nam Bộ kháng chiến[3])として知られる。第二次世界大戦後、日本の降伏を受けてインドシナ半島には政治的空白が生じていた。英印軍とフランス軍によるタスクフォースおよび現地に残留していた旧日本陸軍南方軍所属将兵は、インドシナ半島の支配を巡って共産主義勢力ベトミンと対峙した。
概要 マスタードム作戦, 交戦勢力 ...
マスタードム作戦 | |
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サイゴンにて英軍に降伏し、軍刀を渡す日本海軍将校(1945年9月13日) | |
戦争:冷戦(インドシナ戦争) | |
年月日:1945年9月13日 - 1946年3月30日 (6ヶ月2週3日間) | |
場所:南ベトナム(北緯16度線以南) | |
結果:第一次インドシナ戦争の勃発
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交戦勢力 | |
ベトナム独立同盟会 | |
指導者・指揮官 | |
ホー・チ・ミン ヴォー・グエン・ザップ レ・ズアン |
ダグラス・グレイシー(英語版) フィリップ・ルクレール |
損害 | |
2,000人以上戦死[1] | 英軍/印軍兵士40名戦死 |
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およそ45年間も続くことになるインドシナ戦争は、20世紀末を通じて世界的な注目を集めた。主にフランスによって戦われた1945年から1954年までの戦争、アメリカ合衆国の介入(ベトナム戦争)を経て1973年まで行われた戦争、1978年に行われたベトナムのカンボジア侵攻(カンボジア・ベトナム戦争)に端を発する戦争はそれぞれ第一次、第二次、第三次インドシナ戦争と呼ばれる。実際にはこれらに先立つ1945年から1946年にかけて、イギリスのサイゴン進駐に端を発する短期間ながら重要な紛争が発生していた。