マーシャルアーツ
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マーシャルアーツ(martial arts)は、日本語の「武芸」を英訳した言葉。文字通り、「武の(martial)」「芸(arts)」のことを指す。これが転じて、レスリング、ボクシングといった西洋文化に根を持つ術技体系以外の拳法、格闘技、つまり東洋の武術全般を指す言葉として用いられる[1]。1918年に日本人の手で発行された和英辞典「武信和英大辞典(国会図書館蔵書)」で初めて使用され、その後西洋で一般に広まった。現在、海外(欧米)で「マーシャルアーツ」が、単に格闘技を指す言葉ではなく、オリエンタリズムと強く結びついた東洋の格闘技と関連付けられることが多いのはこのためである。ボクシングやフェンシング等は「マーシャルアーツ」[注 1]とは呼ばれない。
また、近年、“マーシャルアーツ”と名のついた同様のエクササイズが多数存在しており、これらの一部愛好者の間で「マーシャルアーツ=格闘エクササイズ」と認識されているが、これも誤りである。これは単に、「リーボック・マーシャルアーツ」という武道の動きを導入したエアロビクス・エクササイズが、あくまで、“リーボック流武道”という名前で売り出したに過ぎず、これら一連の武道・格闘技系エクササイズの呼称ではない。