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長さの単位 ウィキペディアから
ミリメートル(millimetre, 記号mm)は、長さのSI単位で、1/1000メートル(m)である。
「mm」の、前の「m」(ミリ)は、千分の一を表すSI接頭語であり[2]、後の「m」は、メートルの単位記号である[3]。したがって、2つの m は小文字、立体で表記しなければならない。
ときに、「MM」と大文字で書かれることがあるが、これは誤りである[4][注 1]。単位記号で大文字の「M」はメガと混同されることもある。
日本では1980年(昭和55年)ごろまで、慣習的に「m/m」と書かれることがあったが[5]、これも誤りである[6]。現在でも、園芸用支柱のサイズの表示にm/mが用いられている[7]。
なお、cm(センチメートル)についても「c/m」と書く慣用があった[注 2]。
m/m は、全く別の意味で使われることがある。平面角の単位であるラジアンをSI基本単位のみによる表現とした場合に、m/m は「メートル÷メートル」の意味で便宜的に使われる表現であり、rad = m/m と書くことができる[8]。
日本の漢字(国字)では1950年(昭和25年)頃までは「粍」と表記されていたが、 常用漢字表にないうえこの翌年に制定された計量法では使用することはできないことから、 以来70年以上は滅多に使われなくなった。
また、ミリメートルに限らず、メートル法では「千分の一」を意味する単位の頭には「ミリ」が付く(例:ミリリットル、ミリグラム)が、単に「ミリ」と言った場合に「ミリメートル」の略語として使用される例がある。
ミリメートルの公式の英語の綴りは、millimetreで、「ミリミーター」に近い発音である。ただし、米国でのみ1977年以降、例外的にmillimeterとしている。
millimetre は一語であり、「milli metre」と離して書くことはできない[9]。
millimetre の発音では、接頭語である milli の最初のシラブルに強アクセントがある。これは、kilometre、nanometre などの倍量単位・分量単位の英語発音でも同じである。詳細は、メートル#派生語の英語発音を参照のこと。
なお、単位「メートル」に由来しない、-metre ( -meter) で終わる語のアクセントは、その直前にあるのが普通である。例えば speedometer(速度計)のアクセントは、speedo- の第2シラブルに強アクセントがある。
製図における寸法は、100 mmや1000 mmを超えるような大きな長さ(ダムなどの場合)であっても、ミリメートルで表記するのが普通である。また、ミリメートルは降水量の単位としても用いられ、気象情報の報道など許容される場面では「ミリ」とも省略される。
気象庁では、風速の単位は「m/s(メートル毎秒)」、降水量の単位は「mm(ミリメートル)」を用いており、統計資料を示す場合は、正確な単位表現を用いています。一方、気象情報では、社会一般での使われ方や字数制限のある情報内での利用を考慮して、風速の単位の「メートル毎秒」を「メートル」、降水量の単位の「ミリメートル」を「ミリ」とするなど、一部を省略した単位表記を行っています。これらの表記は、誤解されることがないよう、報道機関などのご意見を聞いて決めています。 — 気象庁ウェブサイト「よくある質問集」[10]
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