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モレキュラーシーブ
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この項目では、合成ゼオライトの一群について説明しています。その他のモレキュラーシーブについては「分子篩」をご覧ください。 |
モレキュラーシーブ(英: molecular sieve)は合成ゼオライトの一群であり、アルミニウムを比較的多く含む結晶性のアルミノケイ酸塩である。一般化学式はMn+
1/n(AlO2)−(SiO2)x・yH2O (M = Na+, K+, Ca2+, 1≦x<2) で表される。結晶構造由来の均一なミクロ細孔を有するため、乾燥剤やイオン交換体などの吸着材として使われる。
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「モレキュラーシーブ」はゼオライトAとゼオライトXの名称として日本では広く知られており[1][2]、本稿はこの慣例に従う[注 1]。主に3A、4A、5A、10X、13Xの5種類があり、数字はおおよその細孔径 (オングストローム) を、大文字のアルファベットはゼオライトの種類を表す。13XはF-9という名称でも知られる[1][注 2]。いずれもペレットや粉末状として流通している[2]。
細孔径は3~10 Åの範囲から選択でき[1]、細孔より小さな分子のみを吸着し大きな分子を排除する。この分子篩の特性を応用して、種々の産業用ガス(英語版)の乾燥・分離・精製、有機溶媒からの水分吸着材、脱硫などの触媒担体として使われる。