ラブリュス
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ラブリュス(ギリシア語: λάβρυς、ラテン語: lábrys)とは、対称形の両刃斧を指す用語である。古代ギリシアではペレクス(πέλεκυς, pelekus)またはサガリス (sagaris)、古代ローマではビペンニス(bipennis)としても知られていた[1]。
両刃斧は今日でも北米などで林業の道具として使われている。古代、ラブリュスに象徴的意味が付与されるまでは[2]、木を切り倒す道具として、また武器としても使われてきた[3]。ラブリュスに象徴性を持たせたのはミノア、トラキア、ギリシアの宗教や神話や芸術であり、青銅器時代中期から始まって東ローマ帝国の時代までその象徴性が維持された。ラブリュスはアフリカの宗教的象徴や神話としても登場する(シャンゴを参照)。