ワクチン
感染症の予防に用いる医薬品 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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この項目では、医薬品について説明しています。コンピュータウイルスを検出・除去するためのソフトウェアについては「アンチウイルスソフトウェア」を、同名のテレビ番組については「わくちん」をご覧ください。 |
ワクチン(独: Vakzin、英: vaccine)は、感染症の予防に用いる医薬品。病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原そのもの、または病原体を基にデザインされたmRNA[1][2][3]やDNAの遺伝子配列を化学合成したもの(遺伝子ワクチン)、もしくは遺伝子組換え技術によって大量発現されたタンパク質(遺伝子組換えワクチン)などを投与することで、体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する。
ワクチンは感染症予防において最も重要かつ効率的な手段であり[4]、世界各国でワクチンの予防接種が行われている。ワクチンはとくに抗生物質の効かないウイルス性の感染症に効果がある上、細菌性の感染症で増大している薬剤耐性菌への対策の関係上、予防医学において特に重視されている[5]。予防は感染者の治療よりも費用対効果が高いため[6]、ワクチンで予防できる病気はワクチンで予防することが望ましいとされ、とくにアメリカなどではこの考え方が強い[7]。
感染症流行地域に入国する際には該当感染症のワクチン接種が推奨されている。特に黄熱ワクチンに関しては入国に際して接種を義務づけ、イエローカード(接種証明書)の提示を求める国家が存在する[8]。