中心溝
ウィキペディア フリーな encyclopedia
中心溝(ちゅうしんこう、英: Central sulcus)は、脊椎動物の脳の大脳皮質にある脳溝の1つ。中心裂 (central fissure)、ローランド裂 (the fissure of Rolando または Rolandic fissure) とも呼ばれる。ローランド裂の名はイタリアの解剖学者ルイジ・ローランドにちなんで名付けられた。
概要 脳: 中心溝, 名称 ...
脳: 中心溝 | |
---|---|
ヒト左大脳半球の外側面。中心溝は一番上に表示されている。 左大脳半球の外側面を横から見た図。赤い所が中心溝 | |
名称 | |
日本語 | 中心溝 |
英語 | central sulcus |
ラテン語 | sulcus centralis |
略号 | cs |
画像 | |
Digital Anatomist |
左側面 右側面 左側面+島 内側 上方 上方 |
関連情報 | |
NeuroNames | 関連情報一覧 |
NIF | 総合検索 |
グレイ解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
テンプレートを表示 |
閉じる
中心溝は頭頂葉と前頭葉の境界となる。中心溝の前壁は一次運動野となっており体の各部位へ筋肉を動かすための信号を出力している。後壁は一次感覚野となっており、体の各部位から感覚情報の入力を受けとる領域となっている。
中心溝は大脳にある非常に目立つ構造のひとつで、他の脳回や脳溝を同定する際の重要な目印となる。しかし中心溝の前後には中心前溝と中心後溝という脳溝が中心溝とほぼ平行に走っており、脳の外観やMRI画像だけから中心溝を見つけ出す作業は必ずしも容易なものではない。