函館平野
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函館平野(はこだてへいや)は、北海道道南地方の北斗市から函館市にかけての函館湾に面した地域に広がる平野。概形は、南側の海岸線およそ10キロメートルを底辺とし、海岸からの奥行きおよそ12-13キロメートルを高さとする三角形に見立てられる[1]。北から東にかけて亀田半島の脊梁山脈、北から西にかけて松前半島の脊梁山脈、南は函館山と函館湾に囲まれている。大野平野(おおのへいや)[2] や、亀田平野(かめだへいや)[3] とも呼ばれる[4]。
函館平野は、縄文海進以降の海退期に、現在の海岸線付近に砂丘が形成された後、潟湖となった後背地の水面が、大野川などの河川によって供給される土砂の堆積によって陸化し、平野を形成したものと考えられている[4]。したがって、砂丘を形成した潮流などの作用はあるものの、海岸平野ではなく沖積平野である。