勝鬘経
中期大乗仏教経典のひとつ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『勝鬘経』(しょうまんぎょう、梵: Śrīmālādevī-siṃhanāda-sūtra, シュリーマーラーデーヴィー・シンハナーダ・スートラ)、正式名称『勝鬘師子吼一乗大方便方広経』(しょうまんししくいちじょうだいほうべんほうこうきょう)は、仏教における中期大乗仏教経典のひとつ。サンスクリット原典は失われ、チベット語訳と、求那跋陀羅訳・菩提流支訳の2種の漢訳経典が残っている(広く用いられるのは求那跋陀羅訳)[1]。大正新脩大蔵経では「宝積部」に収録されている(大正蔵353)。
原題は「シュリーマーラーデーヴィー」(Śrīmālādevī)が「勝鬘夫人」、「シンハナーダ」(siṃhanāda)が「獅子吼(ししく)」(すなわち獅子が吼えるような雄弁をふるうこと)、「スートラ」(sūtra)が「経」の意であり、全体で「勝鬘夫人が雄弁をふるう経」の意。
この経典では、舎衛国の波斯匿王(はしのくおう)の娘で在家の女性信者である勝鬘夫人が説いたものを釈迦が認めたとされ、一乗真実と如来蔵の法身が説かれている。『維摩経』とともに古くから在家のものが仏道を説く経典として用いられ、聖徳太子もこの経典の注釈書『勝鬘経義疏』を著している(本当に聖徳太子が記したかどうかについては異説もある)。
内容としては、大乗仏教の理想が強く打ち出されている。 特に、以下に挙げる「十大受」「三大願」は、大乗仏教の理想・理念をよく表現したものと言えよう。