反マスク
政府や民間医療施設が公衆衛生上の感染症対策としてマスクの着用を求めることに対して、反対すること / ウィキペディア フリーな encyclopedia
反マスク(はんマスク、英語: Anti-mask sentiment)とは、感染症の世界的流行の際、政府や民間施設が公衆衛生上の感染対策としてマスクの着用を求めることに反対すること、またはそういった人々(anti-masker)を指す[1]。また、それによりマスクを着用していない状態のことをノーマスクと呼び、あえて何の防御にもならないマスクを着用したり、口元に穴を空けたり、マスクから鼻を出すなどの方法で着用する人もいる[2][3]。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行時、多くの国が感染の拡大を抑えるために、マスクの着用を推奨または義務化したが[4][5]、こうした動きに反発し、人にマスクを外すように呼びかけたり、公共の場で着用を拒否する動きが起きた[6][7]。マスクを拒否する理由は「個人の自由の侵害」「マスクの効果に懐疑的」「COVID-19の脅威が誇張されている」「マスクの人にうつさない・うつされないためにするという本質的な意味を理解していない、もしくは否定している」など様々である[1][8][9][10][11]。小売店から飛行機まで、さまざまな場所で発生したマスクの着用拒否は、暴言や暴力による対立に発展することもあり、逮捕・起訴される者もいた[12][13]。また、マスクの着用拒否は、反ワクチンや陰謀論とも強く関係し、COVID-19の流行期間中に表面化した分断の象徴の一つとされている[8][14][15]。