台所太平記
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『台所太平記』(だいどころたいへいき)は、谷崎潤一郎の長編小説。戦前の1936年(昭和11年)から戦後の1963年(昭和38年)にかけ、家の台所仕事を担っていた歴代の女中たちの変遷の物語。本の文章を読み聞かせるなど一種の徒弟修行の教育的側面もあった彼女らとの主従関係に、『春琴抄』『痴人の愛』などの主題に通底する深層意識も垣間見られる作品で、戦後民主化に伴う封建的な家制度の解体や、失われてゆく存在への共感と哀惜が描かれている[1]。ある階層の女性たちの生活文化史としても読める作品にもなっている[1]。
概要 台所太平記, 作者 ...
台所太平記 | |
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作者 | 谷崎潤一郎 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説 |
発表形態 | 雑誌連載 |
初出情報 | |
初出 | 『サンデー毎日』1962年10月28日号-1963年3月10日号 |
出版元 | 毎日新聞社 |
刊本情報 | |
出版元 | 中央公論社 |
出版年月日 | 1963年4月 |
id | NCID BN15681574 |
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1962年(昭和37年)10月28日号から1963年(昭和38年)3月10日号まで『サンデー毎日』に連載された[2]。単行本は1963年(昭和38年)4月に中央公論社[2][3]で刊行された。