大気の川
大気中に発生する水蒸気輸送が強化された帯 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
大気の川(たいきのかわ、英語: Atmospheric River、AR)は、細長い水蒸気帯である[1]。大気の川の内部では空気中の水蒸気輸送が強化されており、温帯低気圧とその前線を含んでいる[2][3][4]。大気の川は様々な呼称があり、熱帯の柱(ねったいのはしら、tropical plume)・トロピカルコネクション(tropical connection)・湿気の柱(しっきのはしら、moisture plume)・水蒸気サージ(すいじょうきサージ、water vapor surge)・雲の帯(くものおび、cloud band)などと呼称されている[5][6]。
一例としてはパイナップルエクスプレスと呼ばれている現象が挙げられる。これはハワイ周辺の水蒸気を含んだ流れが、北アメリカ大陸に属するカリフォルニア・ブリティッシュ・コロンビア・アラスカ南東部の緯度まで達することから名付けられており、これらの地域に豪雨をもたらす[7][8]。