天人唐草
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『天人唐草』(てんにんからくさ)は、山岸凉子による日本の漫画。『週刊少女コミック』(小学館)に1979年に掲載された。山岸の代表的な短編作品の一つで、たびたび作品集の表題作になっている。
「人間が抱える差別意識」と「家族関係から生じるトラウマ」を描いた作品[1]。
山岸は編集部から「青春ものを」という依頼を受けて描きはじめたものの、当時は「描きたくない」と思いながら執筆していたという[2]。しかし後日、テレビでのインタビューで自分で描いた一番好きな作品はと問われると『天人唐草』の名前を挙げ、自分にとって転機となる作品であったという発言をしている[3]。
穂村弘は本作のラストシーンを衝撃的と評し、年に一度くらい友達の誰かが必ず物真似をすると語っている[4]。また、奇声をあげる主人公は作者が実際に空港で見たものであるという[5]。