文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約
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一般郵便連合の成立に関する国際条約「ベルン条約」とは異なります。 |
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文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約(ぶんがくてきおよびびじゅつてきちょさくぶつのほごにかんするベルヌじょうやく、フランス語: Convention de Berne pour la protection des œuvres littéraires et artistiques、通称: ベルヌ条約)は、著作者の有する著作権 (狭義の著作権) に関する基本条約である。
文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約 | |
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加盟国 | |
通称・略称 | ベルヌ条約 |
署名 | |
発効 | |
寄託者 | 世界知的所有権機関 (WIPO) 事務局長[5] |
文献情報 | TRT/BERNE/001 (第7回改正、WIPO Lex No.)[6] |
言語 | フランス語 (主言語)、アラビア語、英語、スペイン語、ロシア語、中国語 (第7回改正時点)[6][注釈 3] |
主な内容 | 著作者本人の著作財産権および著作者人格権の国際的保護 (著作隣接権は含まない) |
関連条約 | 工業所有権の保護に関するパリ条約、万国著作権条約、WIPO著作権条約、TRIPS協定 |
条文リンク |
ベルリン改正条約:1 (PDF) 2 (PDF) ローマ改正条約:1 (PDF) 2 (PDF) 3 (PDF) ブリュッセル改正条約:1 (PDF) 2 (PDF) 3 (PDF) パリ改正条約:1 (PDF) 2 (PDF) - 外務省 |
ウィキソース原文 | |
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1886年にスイスのベルン(「ベルヌ」はフランス語読み)で署名され、翌1887年までに8か国が批准して発効した[8]。その後、複数回の改正を行い、実質的な最終改正は1971年に採択された第6回パリ改正版である[注釈 1]。2019年8月現在のベルヌ条約加盟国数は、1886年の原条約が177か国[9]、1971年の第6回パリ改正版が171か国に上る[10]。
ベルヌ条約と関係するものとして、万国著作権条約 (1952年署名・同年発効)、TRIPS協定 (1994年署名・1995年発効)、およびWIPO著作権条約 (1996年署名・2002年発効) の3本が、狭義の著作権に関する主要な多国間条約として知られている[11]。このうちTRIPS協定は「ベルヌ・プラス方式」[12]、WIPO著作権条約は「ベルヌ条約の2階部分」[11]とそれぞれ呼ばれるように、ベルヌ条約を基調としていて補完関係にある。一方の万国著作権条約は、ベルヌ条約の著作権保護水準を満たせず国際的な枠組みから取り残されていた国々との橋渡しを目的としていたものの[13]、後に各国が著作権の国内法を整備してベルヌ条約にも加盟していったことから[14]、21世紀に入って万国著作権条約の法的意義は失われている[15]。
なお、広義の著作権とも呼ばれる著作隣接権はベルヌ条約の対象外となっており、実演家、レコード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約 (通称: ローマ条約) などで定められている[16]。また、知的財産権には著作権以外に産業財産権 (特許権や商標権などの総称) もあるが、これらは工業所有権の保護に関するパリ条約 (通称: パリ条約、1883年署名・1884年発効)[17]などでカバーする役割分担となっている。