時の行路
日本の小説、映画 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『時の行路』(ときのこうろ)は、田島一による小説。リーマンショックの影響からいわれなき解雇となる自動車工場で働く派遣労働者たちを実話を元にしている。その後、『続・時の行路』『争議生活者―『時の行路』完結編』の2作が続編として執筆されている。
作者は、映画の公開にあたって寄せた文章のなかで、〈2008年に襲った「非正規切り」の嵐のもとで、労働組合をつくり立ち上がった人たちや「年越し派遣村」の生々しい光景を目の当たりにしたこと〉を執筆のきっかけとして述べている[1]。実際には〈和解〉という結果となったたたかいを、ほぼ同時進行のかたちで描いている。
『時の行路』のタイトルで映画化され、2020年3月に公開されている。