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日本の哲学者 ウィキペディアから
武田 康弘(たけだ やすひろ、1952年5月14日 - )とは、日本の哲学者(恋知者)、教育者。白樺教育館館長、白樺文学館のコンセプト立案者および初代館長。
現代の大学などで教えられる一学問としての哲学を批判し、ソクラテスによって生み出されて定義された本来の意味として、哲学を捉えなおす恋知思想の提唱[1]や、現在の公務員制度を維持する思想的土台への批判とその観点による参議院の現職公務員に対する講義[2][3][4]、中学生等に対する丸刈り強制(丸刈り校則)に象徴される管理教育への批判や体罰問題等の是正を行った活動[5]などで知られる。また、2009年に参議院事務総長より参議院行政監視委員会の客員調査員に任命され、国会に勤務する官僚へ日本国憲法の哲学的土台について講義を行う[6]。
学生時代より大学内哲学に疑問を抱いており、これがのちの思想形成に繋がる。
1976年に千葉県 我孫子市に私塾を開設、同時に『我孫子教育研究会』を主宰し児童教育の在り方を模索する側ら、1982年にジャン=ポール・サルトル やメルロ・ポンティ等の邦訳者・紹介者として知られる哲学者、竹内芳郎に師事する。
1987年、自身の手で『我孫子哲学研究会』を、1989年には竹内と共に『討論塾』を立ち上げ、市民の政治参加のための新しい思想(公共思想)を考え、またそれを支える市民同士の対話文化を生むための活動などを行う[2]。この時の活動と思想は、第8・9・10代 千葉県我孫子市長である福嶋浩彦による我孫子市政運営の、思想的土台となった。また同時期に我孫子市の中学校で行われていた管理教育を是正する運動を行い、体罰問題などの是正を行う[5]。
1999年、我孫子の地に『白樺文学館』を創設する構想を練り、武田哲学に賛同していた佐野力(日本オラクル)の資金協力の元、白樺文学館の建物や収蔵品の選定と収集、また館内の展示等全コンセプトの設計を行い、白樺文学館初代館長に就任する。
2004年に自身の私塾を発展させた『白樺教育館』を創建し、小学生から大人までの全年齢を対象とした『意味論による教科の学習』と『対話方式による哲学授業(恋知)』を行っている[2]。
2008年1月22日、公共哲学論争を巻き起こした武田と、公共哲学運動の中心人物である金泰昌(公共哲学共働研究所所長)、山脇直司(東京大学大学院教授)、また現職の公務員である荒井達夫(参議院総務委員会調査室)を合わせた4名でのパネルディスカッションが、参議院内にて行われた[3][7]。
この時武田が示した「国家公務員法第 96 条の理念を哲学的に説明する公務員倫理の原理」(武田思想)は、後に行政監視委員会調査室が注目する竹田青嗣の「公共的良心の概念」(竹田思想)と共に、『公務員制度・公務員倫理について「主権在民」の原理を徹底し公務を正常化させる為不可欠である』との意見調査書が行政監視委員会調査室により纏められている[8]。
氏は哲学書の読解に終始する既存の哲学に対して問題提起を行っており、その実践として積極的な思想提言・発信をしている。 以下に主な思想を提示する。
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