洛陽三十三所観音霊場
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洛陽三十三所観音霊場(らくようさんじゅうさんしょかんのんれいじょう)は、観音巡礼の一つ。観音菩薩を祀る京都府京都市の三十三箇所の寺院からなる観音霊場。広範囲に札所があって多くの人には参拝が困難だった西国三十三所の代わりとして、平安時代に後白河法皇が定めたとされる。室町時代には革堂行願寺に始まり北野天満宮に終わる札所が定着するが、応仁の乱などにより一時中断する。
寛文5年(1665年)に霊元天皇の勅令により中興され、六角堂頂法寺に始まり清和院に終わる札所が定まるが、明治維新時の廃仏毀釈で札所の中に廃寺となるものなどがあり、再び中断する。
現在の札所は2005年(平成17年)に復活した。できるだけ江戸時代の札所を再現し、廃寺や神仏分離により札所本尊が別の寺に移動した場合は、その寺を新たな札所としている。そのため順打ちをした場合、不自然な移動となる箇所がある。