浅草紅団
川端康成の長編小説 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『浅草紅団』(あさくさくれないだん)は、川端康成の長編小説。旧漢字表記では『淺草紅團』。全61節から成る。川端が30歳から31歳にかけての執筆作で、昭和初頭の浅草の人間模様を見聞記風・叙景詩風に描いた作品である[1]。昭和モダニズム文学とも呼ばれ、この作品の影響で、浅草を訪れる人々が増えるという浅草ブームが起きた[2][3][4]。
概要 浅草紅團, 訳題 ...
浅草紅團 | |
---|---|
訳題 | The Scarlet Gang of Asakusa |
作者 | 川端康成 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 長編小説 |
発表形態 | 新聞連載・雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 |
「浅草紅團」-『東京朝日新聞』 1929年12月12日号-1930年2月16日号 挿画:太田三郎 「浅草赤帯会」-『新潮』1930年9月号(第27巻第9号) 「浅草紅團」-『改造』1930年9月号(第12巻第9号) |
刊本情報 | |
刊行 |
『浅草紅團』 装幀:吉田謙吉。装画:太田三郎 |
出版元 | 先進社 |
出版年月日 | 1930年12月5日 |
収録 | 『モダン・TOKIO・圓舞曲』(途中まで) |
出版年月日 | 1930年5月8日 |
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姉を捨てた男への復讐のために、浅草の街をさまよう不良少年少女パフォーマンス集団「浅草紅団」首領の中性的美少女に案内され、浅草の裏社会に生きる人々の有様を綴る「私」のルポルタージュ風な物語。関東大震災以降の都市の街並、浮浪者、乞食、娼婦、ポン引き、踊子、見世物小屋、エログロ・ナンセンスなどの美と醜が混在する風俗、新旧の現象が、世界恐慌から昭和恐慌の波が押し寄せる不穏な空気感を背景に、抒情的な目線で描かれている。