理髪外科医
かつての職業 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
理髪外科医(りはつげかい、英語: barber surgeon)とは、髪を切る理容師が人体を切る外科医の仕事を兼ねていた職業である。12世紀ごろから18世紀のヨーロッパに存在が確認される。理容外科医(りようげかい)、床屋外科医(とこやげかい)とも呼ばれる。
行っていた仕事としては、剃毛、散髪、化粧、ボディケア、抜歯、瀉血、浣腸、傷の縫合、戦傷の治療・四肢切断、助産師、ヘルニア切開手術、結石摘出、ブタの去勢などさまざまである。
理髪外科医は、職業の専門化によって仕事が無くなったが、床屋の看板サインポール、オーストラリアなどのイギリス連邦諸国で男性外科医をドクター(英語版)(Dr.)ではなくミスター(Mr.)と呼ぶ伝統などに名残がみられる[1]。